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「市民信託」の生まれ

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信託は、最初にイギリスから起きたもので、その当時は、顔を知っているコミュニティの中で、信頼がおける他人に自分の財産の管理を託したことから生まれました。
兵役や巡礼などで、しばらく地元を離れなければいけないとき、あるいは、自分の判断力が余り無かったりなくなってきたとき、信頼できる他者に財産の管理を託したのです。

このように、「信託」は元々コミュニティの間での信頼関係に根ざしていたのであり、日本の「講」などの制度に似ていました。

英国から生まれたこの「信託」制度は、「匿名組合」など、主にイタリアなどのヨーロッパ大陸から生まれた制度とは、似ていますが、少し違います。

この信託制度がイギリスからアメリカに渡ったとき、世界各地から集まった知らないものどうしの間で信託を行うために、「信託会社」として利益目的の信託業が始まったのです。

このように「市民」の信託が、そもそもの最初にあったのです。

「市民信託」はこのように、人間本来のコミュニティ事業のあり方をとりもどすための活動でもあります。