信大SENIおひさまプロジェクト-高橋伸英よりのご挨拶


こんにちは!繊維学部材料化学工学課程教授の高橋伸英と申します。

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いま、エネルギーのあり方が見直されています。石油、天然ガスなどの化石燃料や、安全性が危惧される原子力への依存から脱却するためには、再生可能エネルギーの導入拡大以外にありません。

みなさんご存知の通り、ここ長野県上田はSUN都上田とも呼ばれ、本州では最も降水量が少なく、お陽さまに恵まれ、太陽光発電に適した地域として有名です。この太陽エネルギーを活かして、繊維学部キャンパス内に、地元で活動するNPO法人上田市民エネルギーが50 kW程度の太陽光発電設備を設置し、協力して太陽光発電に関する共同研究プロジェクトを始めます。

繊維学部には、化学、機械、生物など様々な分野の専門家と学生が集まっており、このプロジェクトではその多様性を活かした繊維学部ならではの特色ある取組みを計画しています。設置時には業者の協力を得て学生たちが太陽光パネルの設置を行います。発電開始後は、発電量の監視や故障時の対応・メンテナンスや除草の問題など、長期運用に伴う課題の解決の研究などを構想中です。特に除草に関しては信大繊維学部が飼育している羊の活用を確立させたいと考えています。学生がこのプロジェクトを通じて太陽光発電をより身近に感じ、未来のエネルギーや環境について考え、次世代を担う人材として成長することもこの共同研究プロジェクトの大きな目的です。

プロジェクトの名前は「信州大学SENI(せんい)プロジェクト」と名付けました。SENIはSolar Energy Nexus Innovationの頭文字を取ったものです。Nexusには、「人や物のつながり、結びつき」という意味があり、大学と地域、教職員、学生、地域のみなさんとの新たなつながりが生まれることを願っています。

しかし!(ここからが重要です)この共同研究プロジェクトを行うには太陽光パネルを設置する資金が必要です。そこで、NPO法人上田市民エネルギーが、これまでに200kW以上を設置してきた実績のある制度「市民がお金を出し合う「相乗りくん」の手法」を活用し、繊維学部キャンパスに太陽光パネルを設置することにしました。

ここで繊維学部のご関係の皆様にお願いがあります。上田市民エネルギーではこのプロジェクトを応援くださる方の参加募集を開始しました!あなたのパネルを信州大学繊維学部に設置し、あたらしい共同研究の実現にお力をお貸しいただけませんか?みなさんの助けが必要です。詳細は同封したチラシをご覧ください。信州大学繊維学部の関係の方々にこのプロジェクトを応援いただきたく、心よりお願い申し上げます。

信州大学繊維学部教授
一般社団法人NECO理事長

高橋伸英