【12月19日】長野県上田高校断熱DIYワークショップ2021

<背景>

現在上田高校に通う生徒の皆さんは今世紀末近くまで人生を送る世代です。しかしながら、現在の各国のCO2削減目標が達成されたとしても今世紀末までに世界の気温は産業革命前より2.7度上昇するとの予想(2021年10月国連発表)です。このままでは彼らは人類として存続が厳しい時代を生きていくことになります。できるだけ早期に脱炭素を実現するためのアクションを、世代を超えて力を合わせて実行していく必要があります。

<教室断熱DIYワークショップとは>

建築家の竹内昌義さんが中心となって2019年8月岡山県津山市市立西小学校、2020年9月長野県白馬高校で実施されました。生徒と学校と地域の人たちが協力し、未来を育む場である教室を断熱DIYすることによって、気候変動を自分ごとにしていこうというものです。この取組みは全国に注目され、その後倉敷市や北九州市でも開催され、このあと白馬南小学校や島根県津和野高校でも計画されています。仙台市では2020年度に教室の断熱性能と効果を比較する実証実験が行われました。

<期待される効果>

1つの教室のCO2削減効果に留まらず、生徒も先生も断熱を体験し、その快適性や冷暖房の削減を実感することができます。健康や集中力への良い効果があるという研究結果もあります。また、生徒自らが企画・進行する、多様な社会アクターとの協働体験を行う、という学習効果もあります。ワークショップの後も断熱効果を検証したり、他の教室、家庭、まちの中、さまざまな場面でCO2をどう削減していくか、再生可能エネルギーや気候変動の実態はどうなのか、わたしたちにはなにができるのかなど、探求が深まり、次の具体的な行動につながるきっかけになることが期待できます。

実施日    :12月19日(日) 9時~17時

教室候補   :事務棟2階学習室(現地調査して検討)

断熱する場所:窓側の壁面/廊下側の壁面/廊下側の窓/天井/木製サッシ窓(現地調査して検討)

参加者     :生徒(15人程度)、先生・関係者・指導者(10人程度)、必要に応じて一般募集

<このワークショップをサポートする専門家>

竹内昌義さん
東北芸術工科大学教授 エネルギーまちづくり社代表
長野県教育委員会 県立学校学習空間デザイン検討委員会委員
長野県ゼロカーボン戦略専門委員会アドバイザー

内山章さん
エネルギーまちづくり社取締役 
有限会社スタジオA建築設計事務所代表取締役

窪田陽介さん
(有)クボケイ(上田市保野) 建築担当

      

企画(上田高校):桑田彩芭さん、滝澤舞さん、滝澤愛さん、菊原健吾先生

企画(地域団体):NPO法人上田市民エネルギー
      一社)自然エネルギー共同設置推進機構(略称NECO)

このイベントは2021年度地球環境基金、及び、2021年度パタゴニア助成金を活用して開催されます。